製品更新 2026年10月19日

コベナンツ抵触のあとの対応を記録。協議・計画合意・条件変更までを対応ケースとして残せます

事業モニタリングで、コベナンツの抵触・要注意・蓋然性の判定を「対応ケース」として扱えるようになりました。未対応・協議中・計画合意・経過観察・終結の状態と、面談・協議・条件変更などの対応記録を残し、「抵触した、誰が何をした、どう収まったか」を企業ごとの時系列で確かめられます。動きのないケースと期限を過ぎた次の対応は、アプリ内通知で知らせます。貸出条件緩和債権に当たるかの判定は行いません。

コベナンツ抵触のあとの対応ケースと対応記録

2026年10月19日、事業モニタリングに「対応ケース」と「対応記録」を加えました。 これまでは、コベナンツ(covenant、財務制限条項)の抵触を判定し、根拠と免除・猶予(ウェイバー(waiver))を残すところまでが対象でした。抵触のあと、取引先とどう協議し、どの計画で合意し、最後にどう収まったかは、行内のメモや稟議に分かれて残りがちでした。今回の更新で、判定ごとの対応の状態と、企業ごとの対応記録を、同じ画面で残せます。

この記事の要点

  • 判定を対応ケースとして扱う: 抵触・要注意・蓋然性の判定は、それぞれが対応ケースになります。状態は「未対応」「協議中」「計画合意」「経過観察」「終結」の5つです
  • 終結には理由を付ける: 理由は「解消」「免除・猶予」「条件変更」「上位判断へ」から選びます。終結したケースも、あとから再開できます
  • 判定に合わせて自動で動く: 実績を入れ直して充足に戻れば自動で「終結(解消)」に、ウェイバーの期間に入れば「終結(免除・猶予)」になります。終結したあとに再び抵触すれば、自動で再開します
  • 対応記録を企業ごとに残す: 面談・訪問・協議・条件変更などを、実施日・要約・参加者・結果・次の対応と期限とともに記録します。判定に結ぶと、記録の種類に応じてケースが進みます
  • 放置アラート: 動きのないまま一定日数(既定30日)経ったケースと、次の対応の期限を過ぎた記録を、毎日まとめてアプリ内通知で知らせます
  • 企業ごとの時系列: 判定・対応記録・ウェイバーを、1本の時系列で見られます
  • 貸出条件緩和債権の判定はしない: 条件変更の記録は変更前後を残すだけで、貸出条件緩和債権に当たるかは判定しません

対応ケースの状態

状態 意味
未対応 抵触・要注意・蓋然性の判定が出て、まだ対応を記録していない
協議中 取引先と面談・協議を始めた
計画合意 事業計画の見直しや経営改善計画で合意した
経過観察 合意した計画の進み具合を見ている
終結 対応を終えた。理由は「解消(充足に戻った)」「免除・猶予(ウェイバー)」「条件変更」「上位判断へ(管理・回収など)」から選ぶ

状態は画面で進めたり戻したりできます。終結から進めるときは、いったん「未対応」に戻して再開します。

対応記録の種類と、ケースの進み方

対応記録は企業単位で残し、関係する判定に結べます。結んだ判定のケースは、記録の種類に応じて次のように進みます(記録するときに変えることもできます)。

記録の種類 結んだケースの進み方
面談・訪問・コベナンツ抵触時の協議 協議中
事業計画の見直し協議・経営改善計画 計画合意
条件変更 終結(条件変更)
免除・猶予の協議・助言・外部専門家の紹介・その他 状態は変えない(記録があったことは、放置アラートの起点に反映します)

条件変更の記録

条件変更の記録には、金利・期限・返済額・担保の変更前と変更後を残します。

この記録では、貸出条件緩和債権に当たるかの判定は行いません。 金融庁の監督指針Q&A(問37)で、コベナンツの変更・猶予だけでは直ちに該当しないとされている旨の注記を添えます。自己査定での扱いは、各金融機関の基準に従って判断してください。

放置アラート

毎日の判定期限のジョブが、次の2つを組織ごとに1通のアプリ内通知(ベルの「業務」)にまとめて知らせます。

  • 終結していない対応ケースのうち、状態の変更も対応記録もないまま一定日数経ったもの
  • 次の対応の期限を過ぎ、まだ完了にしていない対応記録

日数は組織ごとに設定でき、既定は30日です(1〜365日)。

使い方

  1. 上部メニュー「すべての機能」→「モニタリング」→「計画vs実績管理」を開きます
  2. 「チェック履歴」タブの「対応」列で、判定ごとのケースの状態を確かめます。状態で絞り込むこともできます
  3. 判定の「根拠」の画面の「対応ケース」の節で、状態を進めたり終結したりします
  4. 「対応を記録」から、面談・協議・条件変更などを記録します。関係する判定を選ぶと、ケースが進みます
  5. 「この企業の対応の時系列」で、判定・対応記録・ウェイバーを日付順に確かめます
  6. ダッシュボードの「対応中のケース」(経過日数の長い順)と「期限を過ぎた次の対応」で、手が止まっているものを確かめます

APIからの利用

画面と同じ処理を、APIからも呼べます。

  • GET /api/v1/monitoring/cases: 対応ケースの一覧
  • POST /api/v1/monitoring/covenant-checks/{id}/case: ケースの状態の変更(終結は理由が必須)
  • GET / POST /api/v1/monitoring/companies/{id}/engagements: 企業の対応記録の一覧と追加
  • PUT / DELETE /api/v1/monitoring/engagements/{id}: 対応記録の更新と削除
  • GET /api/v1/monitoring/engagements/open-actions: 次の対応が済んでいない記録(期限順)
  • GET /api/v1/monitoring/companies/{id}/case-timeline: 企業ごとの時系列
  • GET / PUT /api/v1/monitoring/settings: 放置アラートの日数(case_stale_days)

注意

  • ケースになるのは抵触・要注意・蓋然性の判定だけです: 充足・判定不能の判定はケースになりません
  • 貸出条件緩和債権の判定は行いません: 条件変更の記録は、変更前後と注記を残すだけです
  • 今後の対応: 経営改善計画の進捗管理(目標とした指標と実績の突き合わせ)と、企業価値担保権の画面の伴走の記録との一体表示は、今後の対応です
  • 権限: 閲覧はモニタリングを見られる人、対応記録の作成・更新・削除とケースの状態の変更、放置アラートの日数の設定はモニタリングを管理できる人(アナリスト以上)ができます
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